人に涙する。

QJ』の有田さん。やわらかな表情で
カメラマンさんに握手を求めたい気分(笑)


以前
年を重ねて、以前は、なんとも思わなかった曲を
改めて聴いたときに涙するのはなぜだろうか。
それは、結局は
「感動は人にあり、人に涙させるのは人。」であり
例えば、スポーツを見て泣いてしまうのも
勝者、敗者に感情移入するのでなく
その影でどれほど辛い練習をしてきたか
いつもダブってみえるから泣けるのであり
音楽、絵画や小説などもそうで
結局は、人は人の全身全霊ぶりに感動するのではないか。
年をとって涙もろくなったのでなく
そういう人のすごさが見えてきたってことではないか。
私たちは人に感動しているのに違いない。
というような内容のエッセイを読んだことがあって...。



パンダは有田さんの創り出すものが好き。
「その人の創り出すもの」に関心をもちます。
いろいろな考え方があるだろうけれど。
「その人」でなく、「その芸」だけを見る、という考え方もあるだろうけれど。



その人に感動し、共感し、その人の創り出すものを
受け止め、消費でなく消化する。そして、感想を持つ。
そういう見方が、パンダはちょっとだけ(笑)好き。



クリスマスの約束」での
小田さんが加わった「タガタメ」
のほうが自分の胸に響いてきたのは、なぜかということ。



「エンタテインメントということ。
辛いことは忘れて今日は音楽を楽しもう、という場にしたい。」
というようなことを、おっしゃった小田さん。



最後の「この日のこと」という曲の歌詞。
「愛も夢も優しさも流されていくから。
せめてこの歌だけはただ消えていかないように。」



パンダは、痛みを知っているのではないかな
という方が生み出すものに、とっても惹かれる。
その人の深さ、奥行きというものを感じるから。
そして、心に響いてくるから。



余談ですが
痛いときに痛いって言わないほうが、難しい。



あの時、桜井さんに、ただ、そっと胸を貸された小田さん。
(これからも)ずっと歌い続けてくれるだろう、と託した小田さん。
懐の大きさ。素敵な大人の姿を見せていただいた気がします。
きちんと時間を重ねてきた大人はすごいなぁ。



昨日は、お彼岸だったから、おはぎを食べつつ
温故知新の気持ちで。